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3. 2021年12月にJWST望遠鏡が打ち上げられ2022年2月に宇宙からの光を初検出

JWST望遠鏡が動き始めましたので紹介します。JWST望遠鏡とは、有名なハッブル宇宙望遠鏡の次を担う宇宙望遠鏡です。ハップル望遠鏡との違いは、口径が6mという巨大な望遠鏡です(ハッブルは口径が2.4mでした)。観測は近赤外線とよばれる波長域で行います。この狙いは、宇宙が誕生してから数億年しか経っていないころに、初めて誕生し輝きはじめた星を観測しようという意欲的なものです。宇宙は誕生してから膨張を開始し、宇宙の中で水素やヘリウムが核融合で作られたのち、宇宙誕生から2億年くらいから星が形成され輝きはじめると予想されています。この星から出た電磁波は、宇宙の膨張によって波長が大きくなり、近赤外線になると予想されています。この観測は大変難しいと予想されます。また、JWST望遠鏡は様々な時代の銀河の様子をこれまでにない感度と解像力で明らかにできると期待されます。それによって宇宙の研究は大いに進むと期待されます。最近のyoutubeでも試験的な観測が紹介され、JWST望遠鏡の驚くべき能力を垣間見せてくれます。こちらも大変興味深いです。日本語での解説動画はこちらにあります。