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シチガツノオカモトサン


7月22日

クリーマー

 昨晩は戴きモノのクリーマーを早速使用♪そのクリーマーであるが、探していたブツとは違って、カプチーノ用のミルクを泡立てるクリーマーの底を抜いたような感じのブツである。竹で作ったイニシエの水鉄砲に酷似している。カプチーノ・ミルク用のクリーマーが分からない人は、紅茶を入れるのにしばしば用いられる、俗称メリオールなるものを思い浮かべればいいだろう。昔、説明のために書いた絵を載せておく。等幅フォントで見てネ♪

図解!!コレがメリオールだ

  使用前
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 |* *|
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  kushu!
  
  使用後
   0
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コレの底を抜いた感じね。そんで、ボールやコップに入れたミルクや生クリーム、メレンゲなどをシュポシュポっとやって30秒で泡立てるといふスグレモノ。・・と箱には書いてある。

 ナカヨシくんがクリーマーの存在を聞きつけて珈琲ゼリーを作ってくれたのでそれ用の生クリームを泡立ててみる。シュポシュポシュポ

うひゃひゃおぇい!!

ソレハ驚愕の悲鳴。ももも、としゅぽしゅぽするたびにコップの中の生クリームが膨らんでいくのだ。コリはつかえるな、にやり。帰国したら次はもーもーさんのオチチを泡立ててカプチーノを作ってやろう。

 そうそう、帰国したらで思い出した。今日は実は出発日なのだ。まずはロシア領北海道を脱出し、ワノクニへ向かい、成田からクアラルンプールへ飛ぶ。
* 気候区分図を見れば一目瞭然♪ロシアと北海道は青系、ワノクニは赤系に色分けされている。

 ちぅわけで家から学校まで旅行の準備を背負ってきたのだが、がんばって荷物減らしたのにオモイノなんの。結構小さめのリュックなんだけどなー。で、リュックにスペースもなし。うーん、服とかも極限まで減らしたのに。猛暑のなか研究室まで来ただけでへとへとね♪あー旅行いきたくないよ−メンドクサイよぉ〜。すまぬ、同行者よ。ホントは旅行キライなのじゃ。では何故行くのか?話のタネと、人生経験ね。行ったからどうということもキットないのだが、キライなこともやっとかないと♪っていう自分のなかのストイックな部分が僕を旅行に駆り立てる。カネモナイノニ。ダレか、「疲れない地球のアルキカタ」ってな本を出版してクレ。買うぞ。

 そんなこんなでしばらく日記の更新をお休み。来月の17日には戻って来るのでその頃に更新を再開するカモ。リュックが重くてスペースも空いてないので土産は買えないかもしれない>多方面

7月21日

逃亡前日

 あ〜明日の今ごろはぁ♪、まだけんきう室にいるんだけどさ、きっと。そして夜陰にまぎれて北海道を船で脱出。翌日夜に内地への上陸を開始。千葉、津田沼辺りでカプセルホテルを探し、一泊してから成田へ向かう。さて国外逃亡は何曜日?

 ちぅことで今日はドルとドルのトラベラーズチェックを買いに銀行を数軒ウロウロしていたのだ。チコっとでもレートの良いところで両替したい貧乏人。なぜ、ドルかと問われれば、現地通貨が崩壊してイルところでもドルなら使えるからヨ♪と答えるのが正解。そして何故トラベラーズチェックかと問われれば、お金を奪われる確率がとてもトテモ高いので全て現金で持ち歩くのはオロカ者であるから、と答えるべき。モチロン僕はオロカではナイ。ちぅことで、今や僕はトラベラーズチェック・バージンではナイのである。今までの旅行では現金とカードだけを持ち歩いていたんだけど、今回はちょっとネ。

 ドル購入後、アレば便利なブツをいくつか入手。また散財。お金を使い出すと止まらない。慣性の法則とか言うのだ、確か。故に走っている電車の中でジャンプしてもヒトは後ろに飛んでったりしないのである。

 けんきう室に帰還後、新しい仕事用のプログラムを書き始める。頭の中のぼやけたものが手を動かすことにより徐々に形になっていく様はなかなか心地ヨイ。投稿した論文のことはレフリーコメントが来るまでは考えない。アレは過去の仕事。例え、アト 1日でも進めるところまで仕事を進めておくのがセミプロとしての最後のプライド。ちぅか、アト 1日で旅行に行けると思うとやる気もワキワキってのが正解か。

  8月17日帰札予定。旅行中の日記更新予定ナシ。どろぼうさんにオネガイ。忍び込んでもナンもナイのでそっとしておいてネ♪

 親切な方からワンテッドだったあわたてきが送られてきた♪超喜(そんな日本語はナイ)。ブツを見て自分の画力の無さを痛感。しかし、コレ(くりーまー)も使い勝手がよさそう。早速今夜威力を試してみたい。

* 東芝問題とは関係ナシ

7月20日

物欲

 昨晩、論文投稿終了。無事、ではなかったが。長さがレターの条件を満たしているかどうかキワドイところなので、いきなり蹴られてしまうかもしれない。ソノ場合はもう日本にはいないので帰国してからやり直し。出来ればそんなことのないように祈りたい。

 国外逃亡のための準備、足りないものを考える。服は問題なし。移動中の暇つぶし用 MD Walkman も買った。水着も買ったし、チケット類も現地調達分以外は大体揃った。ぢつはまだ VISA がとれてないとか、そのせいで手元にパスポートがないってのはナイショ。

 と、つらつらと考えていてお薬をまだ買ってないことに気がついた。輸送に弱いのだ、異常に。最近は学会や研究会のたびに 40 ℃程度の熱を出すありさま。内臓も弱い。んで、胃薬、風邪薬、頭痛薬程度は必須だよなと思ったのだ。故に、学校へ向かう途中ドラッグストアーに入ったのである。ちなみに化粧品だとか、めもとスッキリパックだとか、毛穴スッキリパックだとか、小顔なんとかだとかを眺めるのは結構好き。で、店内をウロウロしている間に制汗ボディーペーパーなるものを発見してしまったのである。体のニオイ・汚れをしっかり拭き取りスッキリ・サラサラ素肌持続と書いてある。コレダ、たたりはそう思った。札幌程度のアツさで死ぬだの体がべたつくだのガッコにシャワーつけてよなんて弱音を吐きまくりの僕が、東南アジアを闊歩するために必要不可欠なアイテムだ。貧乏旅行なので毎日シャワー浴びれる保証もナイしね。

 ちぅことでそれ持ってレジへ。そのままガッコへ。で、ヂツはさっき気がついたのだが薬を買い忘れた。あと、殺菌してくれる御手拭も欲しいカモ。

 昨日書いた、「いんちきろんぶんかき」と「いちんちろんぶんかき」はどちらも使用されているらしい。そだったのか。この二つを肉眼で見分けることはとても難しい。←イイワケ

7月19日

いんちきろんぶんかき

 後輩クンの多大な協力を得て、論文用の画像ファイルのサイズダウンに成功。アトは、もいちど読みなおして、スペルチェッカーかけて今日中に投稿してしまおう。

 さて、論文に掲載する図はナンらかの意図があって掲載するわけであり、一般にその意図に沿うように処理されているものである。例えば、シミュレーションから得られたデータ点が解析的に得られる結果や観測結果とあまり良く一致しない場合、error bar を示すことにより、誤差の範囲内で一致している事を主張する。逆にこれらと良く一致した場合は、自らのデータに多大な誤差が含まれていたとしても error bar を明示する著者は少ないだろう。モチロンこれらの作業は論文の説得力を増すために行うのだが、本来は馬鹿正直に全てのデータに対して error bar を付けるべきであろう。

 また、解析が不充分でレフリーに突っ込まれそうなところがあれば次の論文でやるよん♪と、さもそちらの論文がすぐに書きあがるかのように書いておくのも有効な手である。

 これらの作業は読者に与える印象を良くするためのもので、別に結果が変わるわけではないので全然本質的ではない。で、この手の本質的でない部分に全力を投入してみるのは実は論文が受理されるためには重要なことなのだと思う。

 僕が良く読む日記に、しばしばいんちきろんぶんかきという言葉がかかれており、さきほど書いたような状態をいんちきろんぶんかきと自嘲気味に言っているのだと思っていたのだ。あまつさえ、わかる、わかるぞぉ〜とシンパスイを感じていたりもしたのだ。

 さっきいちんちろんぶんかきであることに気がついた。この場合のいちんちはおそらく一日署長等の使用法とは異なり、オールデイの意味だと思われる。まじめではないか。嗚呼、勝手に共感していた自分がハズカスイ。申し訳なくてリンクも張れないのだ。

追記

 例の泡立て器が合羽橋で無事発見された模様です。送って下さるそうです。誠にありがとうございました

7月18日

トップレス

 昨晩は同期だった人達 3 人と飲んで歌って。東京で就職したコには関東組の近況なんかも聞いちゃって。そいえば、ほとんど皆、就職すると関東なんだな。あと、チコっと北海道で。関西ってダレもいないカモ。

しかし、社会人二人に学生二人だったので奢ってもらえるカモなんて淡い期待を抱いていたのだが、期待の淡さを裏切らず、今貧乏なの♪と言われてアッサリ割り勘。故郷のオカアサン、世間の風はヒンヤリ冬の気配。一人は自分の結婚式のお金とマンションを購入した事と、合コンのヤリ過ぎによる金欠らしい。ま、ふらふらふらふらしていたコだったのでそろそろ結婚するのも良いのカモねと思う反面、もうひと波乱ナンかやってくれんかな、とか期待したりして。なにしろ他人事。んで、もう一人の方はソモソモこっちに来たのが友達の結婚式に出席するためでソノせいで金欠らしい。支払いの時、そのコが数百円余分に払ってくれたので「ちょっと好き♪」というと「オカモトくんの女の子の好みが分かったよ」と言われる。ふん。でも、ココロは売ってもカラダは売らないよ♪

 さて、今日は旅行の準備。移動の多いというか、ほとんど移動しかない今回の旅行、 MD Walkman(ソニーじゃないけど・・)が必要。ちぅことでショッピング♪ソノ前に英会話のレベルアップテストとやらを受けにノコノコと駅前へ。簡単簡単♪受付のおねいさんに落ちるとどうなんの?と尋ねると「あ、落ちる人なんていませんよ」と言われた。そんなテストすんな。つか、落ちて伝説になったらどしよ。次から同様の質問に対しておねいさんはこう答えるのだ。「大丈夫ですよ、今まで一人しか落ちた人いませんから、わはは。」ワハハはオモイだし笑いね。おのれ。ま、大丈夫だろう。ペーパーテストには絶対の自信♪嗚呼、典型的な日本人。

 テスト受けた後、友達と合流して MD Walkman を購入。軽さ重視で再生専用。録音する設備持ってないのにね。しかし心配無用。旅行の間プレステを貸す代りに MD へのダビングを友達にお願いしてあるのさ。原始の経済活動。あんまりアチーので購入後ハーゲンダッツでアイスクリームなんかをペロペロ。うまうま。その後は水着を買いに。今年はちょっと大胆にトップレスでキメてみようかなんて考えながら。女性用の水着にほぼ占有されたフロアの片隅にオマケのように陳列される男性用水着。適当に選んで購入。

 テスト受けた後、友達と合流して MD Walkman を購入。軽さ重視で再生専用。ダビングする設備持ってないのにね。しかし心配無用。旅行の間プレステを貸す代りに MD へのダビングを友達にお願いしてあるのさ。原始の経済活動。あんまりアチーので購入後ハーゲンダッツでアイスクリームなんかをペロペロ。うまうま。その後は水着を買いに。今年はちょっと大胆にトップレスでキメてみようかなんて考えながら。女性用の水着にほぼ占有されたフロアの片隅にオマケのように陳列される男性用水着。適当に選んで購入。

アト必要なモノはナニかな?と考えて短パンを思いつく。きっと東南アジアはココよりずっとアッチッチ。ソノ前に腹ごしらえ。サンドイッチの店でフルーツサンド(イチゴ、キゥイと生クリーム)とサーモンサンドをぱくついて、珈琲でほっと一息。そのアト短パンを買いに。ウエストがガフガフのヤツばかりでなかなか良いのが見つからずイロイロ物色してデザイン、サイズの両面から妥協して購入。 20 % off の言葉につられついでにティーシャツも購入。オモウツボ。

 解散して僕は雨の中研究室へ。濡れ鼠。昨日から走らせていた図を書くプログラムが終了していたが、思ったような図にはなっておらずやり直し。画質を落とさずサイズダウンをしたいのだが思うように行かない。アチラを立てればコチラが立たず。

ソレゾレの事情

 今日もアッチッチ。はぁ、うんざり。土曜日で我々のいる理学部 2 号館の玄関は閉められているため本館の方から侵入。こちらは化学棟(だと思う)のため常に廊下にも異臭が漂っている。この中で生活している方々は平気なのだろうか。ナンでも統計処理も行われたかどうかアヤシイ情報によると化学系の人間は物理系の人間よりも概して早死にするらしい。で、それはどうしてもイケナイ薬品に触れたり、スーハースーハーする機会が多いからだとか。そいえば僕の両親、二人とも化学系の人だな・・、むぅ。

 物理系では X 線の実験をしていると男の子が生まれないという噂がある。きっと Y 染色体が X 線に当たるとドウとかそんな話があるのだろう。 < ある?
で、北大の物理学科で X 線を用いた実験を行っている先生方は確かにお子様が女の子ばかりのような気がする。とすると、安全面に気をつけてるつもりでも結構浴びてるってことか。チトまじめにお子様男女比を調べてみようかな。他大学についても興味あったりして。実は僕の専門は X 線銀河団なのだがコユ話と無関係。あと、ココまでの話も調べもせずに無責任に書いてるだけということをお忘れなく♪くさかったのよ、化学棟が。

 さてコレから修士の時の御友達と飲みに出撃。就職しちゃった二人とは卒業以来なので楽しみ楽しみ。就職するとみんなぐっと落ち着きがでるしね。あと、僕含めた居残りドクターコース組が二人。異常に女性の少ない物理専攻ではあるが、今回ぼく以外は皆女性で、黒一点♪だからどうということもないんだけどさ。しくしく。

7月16日

心眼

 今日で前期のアルバイトは終了。これで他大学へ Delphi なんぞを教えに出稼ぎに行く生活ともしばらくサヨナラ。後期は出稼ぎが二つに増えて給料を貰えない本職の方に響かないかと心配だが、お金がなければ遊べない、遊べないと頭がカチカチ、その結果アイデアも枯れ果ててみすぼらしい研究になる、なんてイビル・サーキュレィションを避けるためにも多少のアルバイトは必要か。

 さて、お仕事へと向かう途中、アクセルを踏み込むと途中でザァーっと破れた砂袋から砂が漏れ出したかのような音がした。なんだか車の大事な部分から聞こえたような気がした。げっ、と思ったがちょうど CD が CORDUROY のちとノイズ系の曲になっていたため、その中の音の一つであるとの結論に達した。そんな音が含まれていない事を知ってはいてもヒトは自分の聞きたいものだけを聞く。ソユふうにできている。

 さて、無難な解釈を手に入れて安心して運転を続ける僕の鼻にチコっとばかり嗅ぎ慣れないカホリが届いた。夏のカホリではない。もちろん今度ばかりは CORDUROY のせいにするわけにも行くまい。異臭の方向を見る。左斜め前。おぅ!!。ナンか液体がぽったんぽったんと落ちてきてる。ちょうど助手席にダレか座って足を伸ばしていれば、ぁん、ちっとヌレちゃったみたい、つま先が。そんな場所。トラブルか?車検から戻って来てからちゃんと乗るのは初めてなので有り得る話。コワサレタカシラ。

 しばらくするとその液体も止まり車の方にもナニも異常はみられない。のぅぷろぶれむ。そのまま快調に走り続けて某私大に到着。駐車場で液体を調べてみる。オイルだったらえらいこっちゃ。ふぅ、ただの水のよう。バイトが終わったらボンネットを開けて調べてみようとカタクカタク決心をしてお仕事へ向かう。

 前期最後の仕事もウツクシク終え、帰ろうとすると外は雨。雨の中でボンネット開けてアレコレやるのはイヤなのでそのまま車に乗り込み発車。道すがらアノ液体はナンで、ドウして滴ってきたのかを考える。まず仮説を立てる、これ基本。

車検の時、ボンネットを開けている間に雨が降っていた。
そんで、なんかそこら辺にある窪みに水が溜まった。
急加速でソノ水がざばっと零れた。
それが助手席つま先辺りにポットンポットン

気に入った。採用!!無事、屋根なし超高級月極め駐車場に到着。雨はまだ降っている。ボンネットを開けて気になるトコロを点検したほがいいんでないかい?と天使たたりが頭の中で囁きかけるが、アッサリ無視。どうせ故障なんて発見できない。ヒトはオノレの見たいモノだけを見る。ソユふうにできている。

7月15日

すべてはこのアイのため

 昨日はナンだカンだで 5:00 am に学校を出発。忙しければ忙しいほどイランことするクセがなおらない。逃避癖。はぁ〜、目がしぱしぱ。シャワーを浴びてベッドへ。既に 6:00 am. おやすみなさいませ♪暑くてネグルシ。

 10:00 am 起床。研究室の論文紹介にはもう絶対間に合わない。ってわけでもないか。今日はダレの番だっけな。あぁ、僕の指導教官様の番ではないか。でも昨日辺りからやっつけで準備している雰囲気だったからどうせ斜め読みしただけの論文を紹介されそう。論文紹介の下準備はきっちりやってきて欲しい、でなきゃ聴いてる方も時間の無駄よ♪ > all.
要するに自分の番のときはきっちりやってるつもり。あくまでツモリ。つことで、行かなくてもいいや♪なんてフシダラな考えに抗しきれずにシメジとアサリのオイルソースのパスタ作ってモグモグ。オリーブオイルがなくなりかけてるのに気付くが、もうすぐ旅行に行くのでまあいいや。

 さて、出かける準備。目にウロコを装着するために洗面所へゴー。アイマ・コンタクティー、ってそれじゃ電波系。右目に装着しようと思ったところでポロリ。ハズカシさを表す単位ではない。チラリとかイナリとかそういった単位ともなんの関係もなし。落としたのさ、右目用のコンタクトレンズ。おまけに流れってったみたいさ。れ・みぜらぶる。まぁもう 4 年も使っていたコンタクトなのでそろそろ換え時カモってことでコンタクト・レンズ屋さんへ。あぁ、世界は斯くも不透明であったかって眼鏡かけろよ。でも自分の眼鏡顔嫌いなの。男の美学♪フラフラと札幌駅前まで、足取りは酔拳。

4 年も使っていたので左目用のも傷ついたり変形していたらしい。この際左目用も買い換えたらどうじゃ?と言われてう〜ん。1 枚約 15000 YEN. 既に車検と航空券代で大枚はたいてしまった僕には辛い金額。そのまま使ってるとヤバイすか?と尋ねる僕にヤバイっす、と答える眼科医。単純明快。スンマセン、左目用もくらさい。しくしく。すべてはこのアイのため。いちお、チャーム・ポイントね(自薦)。

 帰り道、不透明な世界は一気に透明に。つか、明るくなった。ウロコの装用感も各段にアップ。研究室に着いたら後輩くん達からフェリーのチケット取りに行きましょうのお誘い。行くべ、行くべ、と言いながらもう一人の乗員のゼミからの帰還を待つ。しばし雑談。ちと気になる事が。運転手くんが日程を勘違いしてる模様。ソレだとキミ達は大丈夫かも知れんがボク達はヒコーキ離陸した後に接岸するのよ。どうしてくれよう。ケンケンがくがく。結局こっちの都合を優先。だってヒコーキは待ってくれない。チケット購入、みんなで割り勘。さらに 8000 YEN, シクシク。

7月14日

メリケン・おそるべし

 昨晩は午前 2 時ごろに大雨の中研究室を出発。ヤンキーではないけれどゴーホーム。一緒に帰った後輩くんの立派な傘に比べて僕の傘はコンビニのビニール傘である。リュックの中には折り畳み傘が入っていたが広げるのが面倒だったので置き傘(懐かしい言葉♪)にしてあったビニール傘をチョイスしたわけだが、大雨の中ではあまりにも心もとない。となればトレードだ。

「今流行りのスケルトンに持ち替えてみないカイ?」
イヤです。」

これだから物理系は困ってしまう。もっと流行に敏感でないとね♪って別に流行ってないぞ、スケルトン。とにかくもうひと押し。このままでは僕のお気に入りのリュックも水浸しになってしまう。

「キミのオモそうな傘と違って軽量でモバイル向きなのだぞ。」

大雨の中モバイルがナンボのもんやねん、って思いながら言っているのだから説得力にかけること著しい。そもそもホンマモンのモバイル・アンブレラは背中のリュックの中。半分あきらめながらもわらしべ長者を夢見てもうひと押し。

「スケルトンにモバイルとえば、もう、ノート iMac みたいなもんだぞ。」
「あっそ」

雨は斯くも人をうんざり、そしてそっけなくさせる。つか、もともと彼も僕もマッカーではナイのだ。

 結局、水も滴る濡れ鼠になって帰宅。健気に留守番をしていた電話のライトがチッカチッカ。再生してみると現在の僕の留学先であるところの駅前某所からレベルアップのおしらせ。ピロリン♪たたりは賢さが 1pt 上がった。体力が 5pt 下がった。そんな感じのメッセージ。えぃと、確か最初に受けた説明では、これで英語圏で 1 年暮らした人と同等ってことね。嘘おっしゃい。1 年前からさしたる進歩もみられないぞ、マイ・イングリッシュ。ま、旅行から帰ってくるまで行かないつもりだったのでちょうど区切りの良いところでレベルアップできて良かったけどさ。

 さて、英語圏と言えばアメリカである(そおか?)。いやーメリケンはすごいね。お子様からしてスケールが違うよ。これではアメリカの属国(もしくは 51 番目の州)として本国が断った南米選手権に招待されるのもしかたがナイって感じ(そーなのか?)。今日の asahi.com の記事。「6歳児、おもちゃの車で高速道路を疾走」だって。ナンでも店頭に置いてあった電池式のおもちゃのトラックの配線を繋いで自動車専用道路を 2 km も疾走(たたり推定 4km/h くらい)したらしい。「危ないから降りなさい」って声をかけられて「今とても忙しいんだ。話しかけないで」と答えたんだって。ぎゃーカワイイ!!

詳しい記事はココね → http://www.asahi.com/0714/news/national14015.html
リンク張ろうと思ったらリンクについてとってもうるさい事が書いてあったので自粛。リンク張られんのがイヤやったらパスワードとかでアクセス制限せいや!!って言いたくなったけどホントに制限されると困ったチャンなので鉄の沈黙。沈黙は金。

7月13日

一人暮し

 もう 7 年以上も一人暮しをしているが、一番困るのはやはり宅急便であろう。来るカモと言われてる時間はずっとインターフォンに出れるようにしておかねばならないのだ。どんなにジットリした日でシャツが体にはりついても宅急便が来るまではシャワーを浴びる事は出来ない。トイレもチッコイ方ならともかくビッグなやつだとやはりガマンした方がベター。ガマンを怠ればその隙にすかさず宅急便配達はベルを鳴らすだろう。2 回ではなく 1 回だけ。故に人は我慢の子と化すのである。さて、人の我慢も知らず往々にして配達というものは遅れるものである。モチロン、遅れれば遅れるほどトイレには行きづらくなる。その間にピンポーン♪と鳴る可能性がより高くなるからである。くっ、こんなことならさっき行っておけば、そんな事を考えても後の祭。しかし、体の方は一般に時間の経過とともにより強固な主張を始めるものである。ソレに耐えきれずトイレに駆け込もうモノならちょうどニッチモサッチモな状態の時にピンポ〜ン♪が来るのである。「宅急便(べん)」そんなことを言いながら力んでみても空しい。

 後は動物くんを飼えないのが問題かな、一人暮しの。

電話注意報(研究室向け私信)

 昨晩10時頃、研究室の電話が鳴り出した。クリリンが取った。また、女子高生の惑星ヒッグス粒子でルンルン♪とかのあのオバサンだった。最果ての地から電話しているとかわけの分からん事をまた言っていたよう。今度の質問の内容は、テレビで50億年後にアンドロメダ銀河とミルキーウェイ(our galaxy)が衝突すると言っていたのだがその時銀河中心のブラックホールがどうなるのか言っていなかったがどうなるのだ?ってな感じだったらしい。Our galaxy と Andromeda galaxy が中心にブラックホールを持つ事って確認されてたかな?Our galaxy はともかく Andromeda の方はあまり聞いた事ないけどなんか中心の活動性って観測されているのだろうか > 詳しい人
まあ、在れば合体後 dynamical friction で我々の銀河の中心部までアンドロメダの方のブラックホールが落ちてきてブラックホールバイナリ−になって重力波を出して最終的には一つのブラックホールになると思うのだけど。ま、クリリンはそんなこと言わずに一般の方からの質問は受け付けておりません、って結構きっぱりした態度であっさり電話を切っていた。だいぶ手馴れてキタかな、扱いに。ちゅうことで、電話をかけてくるタイミングに週末の夜中って縛りがなくなってきているみたいなのでみなさん注意してね♪
しかし、50億年後っていうと太陽の寿命と同じくらい。地球は太陽に飲み込まれたあとだ ね〜。

7月12日

条件反射

 ちょっと考えておくよ、そう言ったまま指導教官がウンともスンとも言わなくなってしまったので勝手に論文を投稿してしまおうと思い、ソコの web site で投稿方法を調べる。モチロン ftp 等の手段で電子的に投稿したい。レターは初めてなのでフルペーパーとの違いはナニかなぁ〜なんてことを考えつつ。載っていません。教えて欲しければココに空メールを送りなってなことが書いてあったのでメール送信。未だナニも届かず。

 では、ちょっと論文でも手直ししますか、ってことで tex file を探すが見つからず。dvi と ps file はあるのに何故?投稿に必要なのは tex file なのだ。悲劇。しかし研究室の他の人から見れば喜劇。他人の不幸は自分の幸福、ヒトのモノは僕のもの、僕のモノも僕のモノ。そんな人達。ただひたすら哀しい。この場合、ps file は残っているという indirect さが哀しみを呼ぶ。もし全てを失ったならこみ上げてくるのは悲しみ。落ち込んでいても仕方がないのでプリントアウトしたものを見ながら打ち込みなおし。レターにしようという程度の長さなのでさほど苦にはならない。間違いや、不適切な言い回し(この場合の不適切は倫理上マズイとかのアメリカ大統領的な意味ではない)を発見しついでに手直し。ちょっと構成も変えて以前より論理的になったか。

 夕食を食べに研究室のお仲間数人と乗り込んだエレベーターで、他の研究室御一行とはちあわせ。学部の頃在籍していた素粒子の人達。顔合わせ初日で僕と喧嘩した若干脳みそが不足気味の KWMT 教授も。その教授が FJMT 教授はまだいるのか?と尋ねてきたので僕は知りませんと答える。悪の後輩君はもう帰りましたよと僕の知らない情報を披露。良く知ってるネと言うと、さっきポリタンクを持って歩いているところを見たから*、とのこと。

(* うちの大学の水は汚染されまくった地下水を飲料水の基準をギリギリ満たすところまで水道水で薄めたものであるため飲めたモンじゃない。化学系の人々は一回水質検査をすると二度と飲まなくなるらしい。んで、FJMT 教授が水を家から運んできてくれている。サンキュ。)

 帰るところではなく来たところを見かけたのカモしれんぞ、と指摘すると、でも帽子かぶっていたから、とわけの分からない理由を述べる後輩君。来る時だって帽子はかぶってるんじゃないのカイ?と意見してやる。そうかもネと返事する後輩。そもそも、来る時はフサフサだったものが帰りにはツルツルになり帽子をかぶる、そんなことがアルのかい?との僕の素朴な質問に乗り合わせた十人ほどがクスクス笑っている。そのくせ、たたりさんそのうち刺されますよ、とか、またこいつはソンナコトを、とか言うのだから困ったもの。笑ったくせに。きっと僕が刺されて、警察がウラミを持つ人物に心当たりはありませんか?と尋ねても、この人達は、心当たりはあるけれど特定できないと言う意味においてナイのと大差ありません、とか答えるに決まっている。ヒドイ話し。

 実際のところ失言の類がヤヤ多い理由はわかっている。言って良い事と悪い事の区別がついていない、そんなバカでは断じてない。では何故か?(答え)脳ではナク脊髄で喋るから。そう、頭で言ってはナランとブレーキを踏んだときには実際はブレーキではなく地雷を踏みまくっている、そんな感じ。ソレが神速のツッコミを可能にし、テキの拡大再生産をも行うのだ。

7月11日

確率論

 うん、グラスワンダーは強いね。スペシャルウィークを 3 馬身差だなんて。だけど見た目が美しくないのであまり好きになれんの。つことでグラスワンダーを切ってしまってあっさり負け。負けるとは思っていたから別にかまわないけどね。競馬のオッズはルーレットなどと違って確率ではなく人気で決まるので 100 回に 49 回くる 2 倍の馬券を買うよりも 100 回に 1 回 しかこない 110 倍の馬券を選択すべき。しかし、何回に何回くると思うかは結局ぼくの勘だったり射幸心に汚されたデータ分析なのでナンの意味もナイ。オッズは確率を反映しているわけではない。ソレは確か。しかし同じ条件で何度も走らせたデータがないのでそもそも確率自体ダレにもわからない。生き物はムズカシイ。ま、しかし、確率でオッズが決まらない以上、うまくスキをつけば競馬は儲かるギャンブルなはず。がんばれ僕。

 WINS を出た後イタリア料理屋でお食事。初めて入った店だったがうまうま。デザートまでうまうま。エスプレッソはややナンアリだったが。札幌人のために、南2西5 orizzonte. その後は旅行用のリュックを見に。3週間の旅行用には若干小さい感じもしたがデザインと丈夫さが気に入り購入。移動の多い旅行なのでこのくらいの大きさに無理してでもまとめるべきだろう。なんだか気が向いたので気が早いけど旅行記up. 2番煎じ。

 研究室に戻ると後輩君の PC は既に組みあがり Linux インストール中。ちっ、結局トラブルらしいトラブルも無しか。昨日今日とお金を使いすぎたので今週はおとなしく研究室にこもって、旅行前に進められるだけ仕事を進めておこう。

暗号 でもなんでもないのだけど

 SCDM での銀河団、異常に elliptical galaxy (E) と spiral galaxy (S) の割合が多い。んで、S0 がほとんどない。これイカニ?んでも宇宙の密度が小さなモデルでは E の割合はずっと小さくなるんだよな。そんで、環境効果による S → S0 の変化を取り入れれば全て解決?ってな感じになりそうだな、次の論文。他の手法で出した結果と比較してみたい。

コユことを専門外の人に分かりやすく伝える自信も手段もナイのでここは永遠に宇宙物理学的にはならない気がする。カミクダケ。

7月10日

漢ノ浪漫

 昨晩は今朝早くまでチャット。日記読みしながら複数の相手とパラレルチャット。メールなんかも書きながら。キーボードはマシンガンのよな音をたてつづけていた。なかなか楽しかった。そんなこんなで帰宅したのは午前5時。明るくて眠れず、メラトニン服用。

 眠りが浅かったのかヘンな夢を見てうなされる。天才のたたりがどこでもドアを開発するものの、航空、自動車、鉄道など各方面から賄賂を受け取っているアル省庁に認可されず製品化を断念。不許可の理由は安全性。しょうがないので学校へ行くのにでも自分で使おうという小市民的発想に落ち着く。研究室に GO!! ってな気分でドアを開けて入ると何故かまっさかさまに落ち始める僕。足をベッドに叩きつけて目を覚ます。時刻は太陽が真南に位置した数分後。

 まずい、英会話に遅れてしまうと思うものの、イヤイヤ、僕にはどこでもドアがあるなんてネトボケタ頭で考える。ナイのだソレは。慌てて準備をし、アパートを飛び出す。英会話はワンレッスン。フリートークの部屋が空いていたのでそこでマシンガントーク。口の減らない男。

 研究室でぼーっとしていると後輩君達が PC のパーツを買ってきていた。自作道ソノ 2. ソノ 1 が実は研究室内で最もソノ手のことに興味がなさそうな僕だっただけに、ソノ 2 は僕の一歩ナナメ上を行く。 dual celeron (以後ケロリン)だ。漢ノ浪漫だね。そん なことをしてもほとんど意味はないのに、コストパフォーマンスが悪くなるだけのような気がするのにヤッてしまうあたりが趣味人か。しかし、約1ヶ月前に買った僕のケロリン 433 MHz よりも彼のケロリン 466 MHz のが、ちこっとだけ安い辺り、トキの流れはあまりに速い。

 いちお、先達として組み立てのアドバイス & チコっとお手伝い。CPU x 2, memory, & Graphic card の状態で動作チェック。あっさり起動。つまらない。僕はケースのリセッ トスイッチが壊れていてここらへんで酷い目にあったのに。若い時の苦労を怠った後輩君に災いあれ。

 今日はコレから論文の完成と無事新しい研究が始まったことを祝ってお友達とススキノへ飲みに。君の瞳に映る僕に乾杯なんてキザなこと言っちゃったりして、きゃー♪

時間の経過・・飲んだ後研究室に戻って来たバカ

 さて、まずはお食事 & ドリンキングということでニンニク料理の店に行った。料理は美味しかった。しかし、メニューの最後にお口の臭いはお気になさらず料理をお楽しみ下さいと書いてあり、なぜ気にしなくて良いのかは書いてなかった。つまり、単に気にスんなヨという程度のことらしい。うーん、コレから殴るけど、キット痛いけど気にすんなって感じなのかしら。

 ソノ後はドリンキング & ドリンキングということで感じのよさそうなバーを探す。 Soul & Jazz の流れるバーを選択。選曲は良い。お酒もものすごくたくさんあり、しかもウマウマ。落ち着いた感じの良い店ですっかりお気に入り。しかし客が最初から最後まで僕達二人しかいなかったのでそのうちつぶれるカモ。ガンバレ。

 さて、後輩君の PC だがまだ組みあがっていない。とらぶったらしい。ニヤリ。それでこそ自作道。

7月9日

クレイジークレイマー

 インタネットによる個人の情報発信が大きな力となった例として注目された東芝問題東芝の公式見解が出たようですね。なんとなく一方的な感じを受ける文章です。どうみても東芝の方に非がありそうなんですが企業ってのはあんなもんなんでしょうね。少なくとも公開されていた音声ファイルは酷かった。クレイマーなんて言葉初めて知りましたよ。双方からの一方的な情報しか得られないため客観的な判断は出来ませんが、取りあえずクレイマー。インパクトのある言葉です。だからこんなゲーム。

 オープニングで画質の悪いビデオデッキを購入してしまった主人公。製造元の倒柴と交渉するも決裂。倒柴本社ビルまで押しかけたところからゲームは始まる。ビル入り口で警備員に門前払いをくらい、ビルの外壁を登ることに。目的地は悪の倒柴ビル 100 階にあるお客様相談室。外壁を登る主人公には上の階の窓から次々と不良ビデオデッキが投げ下ろされてくる。さぁ君は全ての妨害や障害を乗り越えてお客様相談室に辿りつけるか!!

あー懐かしいなぁ、クレイジークライマー。なんてことを考えながら。

 昨夜のうちに一応の結果を出して学会申し込みは無事終了しました。あまりに直感と異なる結果にびびったのですが、やはり解析するプログラムに分かりづらいバグを仕込んでました。デバッグデバッグデバッグの後、なんとか満足の行く結果が出たけれど観測との一致は良くない様子です。どうしましょうかね。

7月8日

カレーパンマン

 今ごろ天文学会費を納めてみた。学会会費を納めてください!!って subject のメールが来たからまだだったのを思い出したから。ビックリ二つが学会の窮状を訴えていてなかなか泣ける。後、発表を申し込む目処が立ったので学会に旅費を請求しようと思って。流石に会費を滞納しながら旅費を請求するほど面の皮は厚くない。どっちらかと言えば薄い。敏感肌だしね。

 この前友達に「宇宙物理と哲学って似てるよね」って言われた。母にも同じことを言われた事があるけど、違うぞ全然。物理である以上、我々のやっている事は確実に存在する答えを求める事であり、またどんな聞こえの良いタワゴトも実験的(観測的)に検証されるまではただのタワゴト。哲学については詳しくないからナントモ言えないところがあるけど、すくなくとも実験で検証なんてプロセスはないと思う。あったらテルミィ。全ての学問はテツガクである、ってのは却下ね。もっと狭義の哲学の話し。

 教養の時に履修した哲学の講義のテーマは「善とはナニか?」だった。1 回目の講義、配られたプリントには次のような事が書かれていた。

B さんは A さんに恨みがあり殺意を持って A さんをナイフで刺しました。A さんは病院に運ばれこの傷の治療中に悪性の腫瘍が発見されました。もし放っておけば A さんは確実に命を落としたはずであり B さんの行動は結局 A さんの命を救ったことになります。さて、 B さんは善い事をしたのでしょうか?それとも悪い事をしたのでしょうか?

この後にも、恋人に会いに行くために船頭と寝て川を渡してもらい結局恋人くんに振られた女性とか出てきて悪いのはダレ?なんて書いてあった。僕がまず考えたのは、こゆことに答えを出す事に果たして意味があるのか?ってこと。結論−イミナシ。例えばこんな話し。

ハラペコリンでナニかを食わねば今にも死なんってな状態のときに降り立つ二人のヒーロー。「僕の頭を食べてよ」そう言いながら頭を差し出すう○こ味のカレーパンマンとカレー味のうん○パンマン。どっち食べますか?

そゆ質問と大差ないじゃんと思った。だからその講義はその回しか出ていない。もしかしたら(つかキット)哲学はもっともっともっと奥が深いのかも知れんが少なくとも僕の認識はこうだ。哲学とはう○こ味のカレーパンマンである。だから似てるとか同じとか言わないで > お友達 & ははじゃ

 考えるために問題を設定する。そんなスタンスは好きじゃない。好奇心を満たすために考える。だってダレも教えてくれないから。

泡立て器のこと調べてくれた人や教えてくれた人にアリガトウ。キーワードはかっぱ橋。

7月7日

一期一会

 日付を打ち込み今日が何の日か気付く。しかし誰と会う予定もなし。しくしく。七夕にはナニを食せば良いのだろう。あったけ?そーゆーの。昔は短冊に「いいことが山ほどありますように」なんてカワユイことを書いたものだが、今ならこう書くだろう。『せめて将来の見通しを、さもなければ人類に災厄を。』不幸なのが自分一人じゃなければ人間はガマンがきくよに出来てるはず。

 ま、日付を書くまで忘れていたようなことはこの際どうでも良い。実はアクセス数が増えてきたこの機会に不特定(それなりに)多数の方に尋ねたいことがあったりする。ずっと前からチッコイ泡だて器を探しているのだ。それも、

こーゆーの(↓)

awa2

じゃなくて、

こんなやつ(↓)

awa1

を探している。昔キッチャ店でアルバイトをしていた友人の話によると、このように先っぽが平らなヤツは少量の生クリームを泡立てるのにとっても良いらしいのだ。アーモンドミルクティーとかウィンナァ珈琲に浮かせたり、自作ケーキやスコーンにチコっと生クリームをつけるときには絶対に重要なアイテムとして活躍してくれると思うのだ。

この泡だて器、昔、お友達くんと雑貨屋めぐりをしているときに一回だけ見かけた事があるのだがその時は「ここにあるならどこにでもあるよね」なんて言いながらスルーしてしまったのである。学会かなんかで本州遠征中だったため荷物が増えるのを嫌ったのだと思う。で、その後アチコチの雑貨屋をぐりんぐりんと周りながら探しているのだがもう二度と出会えないのだ。

つことで、見たよん♪という方がいらっしゃれば、情報求むな心境。メールでもさびしんぼケジバンでもいいからさ。地方巡業の折に入手できるかもしれないし、場所によってはテノモノを差し向ける事も可能かと思うので別に札幌じゃなくても良いです。内地でもね。

明後日が学会申し込みの〆切なので、今から新しい仕事を開始してなんとか明日中にはある程度の結果を得るという離れ業をやんなきゃいけない。結果が出なければ、結果を正確に予想してアブストラクトを書かなきゃならんのよね。しかも旅行から帰ってきたら大慌てでちゃんとした計算をして学会発表に間に合わせないと。このスリルがたまらない。こんなモチベーションで新ネタ始める馬鹿他にもいるのかな?

7月6日

イヌもいない

 滋賀には家がある。家には誰もいない。姉は岡山で就職。僕は札幌で学生。父と母はヨーロッパをふらふら。アジア諸国をぐりゅっと周った後、到着地は本州。だからチロっと地元に帰ってジモティなお友達と遊んでこようと思っていたのだが、誰もいない実家に帰省するというのもなんだか変な話。どうせこっちでも一人暮しなんで掃除する面積が増えるということと田舎ゆえの不便さを我慢すれば良いのだが。どうするか思案中。もう犬もいない。

 今日も英会話。毎週似たようなメンツ。万馬券を獲ったことをメールで報告していた友達にオメデトーと言われ、キャーなどとほざきつつ抱きついて喜びを表現。ナンダカみんながこっちを見てるような気がして、慌てて離れる。確かに彼氏君などに見られようものなら刺されるかも知れン程度には軽率な行動だったカモ。割と気楽に抱きついて喜びや感謝の気持ちを表すのやめないとだめね。

 レッスン中は絵を見せられてイマジネーションを使ってこの絵について話しなさいとの指令。先ほどの友人とあーでもないこーでもないと喋っていると、ティーチャーに less imagination と注意される。くそぅ。人間にとって想像力は創造力とならんで大事なモノなのだぞ。もう一方のペアが注意されてないところを見るとどうやら優等生的イマジネーションは存在するらしい。しかし分からんのよね。しょうがないのでそのまま続行。先生のため息は聞こえないフリ。最初に using imagination と言ったのはあなたなの。

 一難さってまた一難。次のレッスンでは先生代わったにもかかわらず、You are cheeky. とか言われてしまう。チーキィってなんぞや?って訊くと、polite (礼儀正しい)ではなく、しかし rude (無礼な)でもないとかナゾカケのような返事。rude との違いは?って尋ねると rude なことを言うと皆黙りこくるが cheeky ならば笑いが取れるとのこと。分かったような分からないような。んで、チーキィは別に悪い事じゃないと言われて、フーン。先ほど調べたらサ、『ナマイキ』だとさ。イエス、アイムチーキィ。しかし、以前論文を投稿したときも referee に何故 authors はこんなにも強気なのかって書かれてしまったのだ。どうやら僕の英語はそゆことになっているらしい。

 レッスン終えてカエロとしたらお友達くんがオナカスイタとかぬかしやがる。ふぅん、なんて言いながらそのままずんずんと帰路へ。オゴれって言ってんだよと直接的な要求を口にしやがる。分かってたけどさ。以前コヤツが競馬で勝ったときには奢ってもらった事があるのでしょうがないやね、つーことでぴっつぁとパスタを出してくれる近くの店に行く。味は悪くなかった。ギリギリ不合格を免れたという程度だけど。僕ならもっと美味しく作れるヨ。

 食べながら誰か女の子紹介してくらさいなどとお願いしてみる。あ、まず目の前にいる人をクドいて断られてからこゆこと言わないと無礼なのかしらとかって思考が頭をよぎるが、イタリアン的礼儀作法であることに気付きピザのせいにする。変わり者が多いけどそれでも良ければ、と言われて顔が変わり者でないなら良いよなんてお返事。性格はちとくらい変人が入っている方がお好みなのだ。自分に敬語使うのやめようね。ソウダ!!なんて言うので、をぉダレを紹介するのか決まったに違いあるまいと勝手に判断。身を乗り出して、一言たりとも聞き逃すものかの態勢。話の内容は、友達と賭けをしていてそれに負けた場合ナニかつまらない映画(ポッポヤとかスタウォズ)を見てレポートを書かねばならないのでその映画に付き合わんかってことだった。奢りならいーけどなんて言いながら OK. そのまま紹介の話はナッシング。あぅあぅ。

 英会話に行く前には助教授とのディスカッションを済ませた。そのために書き上げた論文も既に手渡し済み。僕は何故か放任されているため学部時代からほとんど指導をされておらず久しぶりのディスカッション。クリリン先輩いわく、「たたりくんのように自信マンマンの人指導する気にならんでしょ」、だとさ。けっ、そぅさ全部僕が悪いのさ。ノコノコ部屋に入っていくと「良く書けてるよ」と一言。えぃとぉ、ナニか気になる点はございませんのか?とオズオズと尋ねる。二つほどスペルミスを指摘されて数分で終了。短いってのと内容面からフルペーパーよりもレターの方が良いんじゃないの?ってのが唯一のアドバイス。つことで、今度はレターね。

7月5日

天下の公道

 夏の旅行へ行くためにはまず成田へ行かねばならない。札幌 - 成田の往復は下手すると格安航空券を用いた海外の往復とコンパラになってしまうためあなどれない。ちぅことで夏の学校へ向かう後輩君の RX-7 に同情して、じゃなくて同乗してフェリーで行く事にしたのだ。もちろん同情もしてるけどね、見事な壊れっぷりに。ま、これは貧乏な後輩達のたっての希望だったわけだが問題が三つほどある。

 一つ目はこの FC はしばしば壊れて止まってしまう事と後輩君の乱暴な運転でぶつけられてしまう事である。止まってしまってもぶつかってしまっても困ってしまうのだ。なにしろ飛行機は待ってくれない。

 二つ目は、こんな半端な後部座席ならつけんなよと言いたくなる取って付けたような後部座席。三人もしくは四人乗ることになりそうなので確実に誰かが貧乏くじを引くことになるのだ。万が一後ろに乗ることになれば、首を曲げて頭をルーフに押し付け、丸めた背中はシートに絶妙にフィット、ひざはお腹の辺りまで引き寄せ、スネを前のシートにぐいっと押し付けて、胎児のポーズで FC の一部と化さねばならない。死ぬッちゅーねん。

 三つ目は後輩君の運転そのものである。彼は石狩街道ミッドナイトとか訳分からん事をほざきながら 180 km/h で走ったりするのだ、一般道を。それはいけない事。それはとても危険な事。公道は皆のものであり、一部の人間がそのようにワガママに振舞っては大変な事になるのだ。僕はそれを経験的に知っている。きっと父も知っている。

 あれは僕がまだ小学校の低学年の頃であった。日曜の昼間に暇を持て余した父の「バドミントンでもやらんか?」の誘いに「試合ならいーよ♪」と僕は答えた。ただ漫然と打ち合うのは好きじゃないのだ。キャッチボールやテニスのラリーなんかもそう。何らかの方法で白黒つける場合にのみ僕はお遊びスポーツに手を出す。

 試合となればネットが必要だねってことで当時住んでいた団地の前の道にゴム跳び用のゴムを張った。準備完了♪早速試合開始。大人は強いやね。ぼこぼこにされてハンベかいていた僕の視界の端にチャリンコがスピードに乗って坂を下って来るのが見えた。さてその先に待ちうけるものは・・我々とネット代わりのゴム紐である。今やゴム跳び用のゴム紐が立派なブービートラップにまで出世してしまったことを理解した僕は自転車の少年に向かって叫んだ。

ふせろー

ブービートラップに伏せろの叫び声。一瞬にして閑静な団地は戦場と化した。今までこちらを向いていたためにチャリに気付いていなかった父も振り向いた。彼も顔を強張らせてあぶない!!と叫ぶ。僕の的確な指示に比べるとやや劣るか。しかしナニを叫ぼうとも自転車は急には止まれない。彼は見事にトラップに引っかかりぐぇなどと首を絞められたガマガエルのやうな声を出して吹っ飛んだのだ。

 慌てて被害者に駆け寄る父と息子。大丈夫?ごめんねごめんね、なんて言っていると、少年は大丈夫ですと気丈に答えてどぶの方へ歩いていった。なんじゃ?と思った僕は先回りして側溝を覗き込んだ。嗚呼、悲劇はまだ終わっていなかったのだ。ドブの中にはカップアイスがごろごろ。自転車のカゴの中に入っていたものがぶちまけられてしまったらしい。ごめんネ、弁償するよ(父が)との僕の言葉に彼はイヤ、いいですと答えてその泥水の染み込んだアイスをカゴに放り込むとオオアワテで発進してしまった。おそらくコレ以上非常識な親子と係わり合いになりたくなかったのであろう。

 その後、彼と(おそらく)彼の家族がアレを食べたのか、食べたとしたら次の日どうなったのかを僕は知らない。

 道路はみんなのものである。知っとけ。

7月4日

カチカチ山

 さて、セールの季節だ。目を覚ましてお買い物へ GO!! まずは WINS へ。当然値下げはしていない。オッズも見ずに函館記念とラジオたんぱ賞の馬券を購入。そのままお買い物へ。人ごみを掻き分け掻き分け、結局セール対象外の商品ばかりを買う僕は明らかに知能が低下している。チノパンのすそあげをしてもらう間、オフってるシャツやなんかをあちこち見て回るがどれもイマイチくん。結局シャツはアニエスに良いのがあったのでここで購入。ここもセールやらんのよね。

 まだパンツの受け取りには時間があったため街角のテレビで競馬観戦。おぉぉ。何故か函館も福島も的中。ルンルン気分でパンツの受け取りに向かう。途中、デイト中と思しきクリリン先輩発見。長身のメガネさんと一緒。どうでもいいけど対象年齢 3 歳以下っぽいおもちゃを手にしてシゲシゲと眺めている。隣の女性がうんざりした顔をしているのだがそれで良いの?どう見てもあまり知り合いに見られたい姿じゃないよな、と判断した僕はすばやく駆け寄り「なにしてるんですかぁ?」とにこやかに声をかける。まいったか、クリリン。参ってるね。めちゃめちゃハズカシそう。だって彼が手に握っていたのはカブタック・ドリットなんちゃら(覚えてません)とかいう、お子様向けおもちゃなのだ。おとなのおもちゃを持ってるよりは多少マシかもしらんが恥ずかしいことは恥ずかしいはず。クリリン、買えなくなっちゃったじゃないか、とか情けない事を言いながらすごすごと立ち去る。

 さて、無事にパンツを受け取り学校に向かう途中、携帯に後輩君からメールが。「万馬券的中!!」などと書いてある。万馬券?確かに配当のつきそうな組み合わせではあったが万馬券まで行ったのか?函館 11R と福島 11R の勝ち馬とオッズを後輩君に問い合わせる。

うわぁ!!マンバケン的中♪去年の有馬記念から苦節7ヶ月、ビギナーズラックもなしにここまで来てしまった僕についに!!ついでに福島の方の的中も確かめてふわふわ。生涯競馬収支もプラスに♪今年の回収率も 112.5 % に♪お馬さん大好きです。もう、にぅコンビーフ食べたりしません。

うれしーよぉ。論文も仕上がったしネ。

7月3日

進化論

 ここしばらく人間の進化は止まっているらしい。しばらくってどれくらい?って突っ込みは忘れてしまったので却下。つか知ってたら教えて。以前は1世代ごとに脳の質量が数パーセント増加していたらしいのだ。んで、今は増えてないと。しかし本当にそれだけのことで人類の進化は止まったと考えて良いのだろうか?

 例えば犬である。犬の散歩をしたことがある方ならご存知のことと思うが彼らはマーキングをする。電柱にシーとね。他の動物も似たり寄ったりである。しかし人間がマーキングをするだろうか?少なくとも僕はしない。

 問題はうちの教授と助教授である。まず、教授であるが彼は頻繁に、カレーを食べたスプーンを洗わずにゼミ室の机の上に放置したりする。洗ってない弁当箱が何日間も放置されている事もある。ああ、それはマーキングだね。さらにあちこちの椅子の背もたれには彼が首に回していたタオルがそれとなく掛けてあるのだ。マーキングである。新聞や論文を捲る際には1ページ1ページに丹念に唾液を付着させる。分かったよ教授、ここはあんたの縄張りさ。だからやめてネ。

 助教授の方はもう少し控えめである。トイレに行った後、決して洗わない手でぺたぺたとあちこちを触る事によりマーキングをしていると思われる。しかし、ある意味こちらの方がたちが悪い。犬並みの鼻を持たぬわれわれにはどこがマーキングされているのかわからないのだ。嗚呼、どちらの縄張りかはお二人で話し合って決めてくらさい。

 もうお分かりいただけたと思う。人類は今もなお進化を続けているのだ。それはマーキングを行う旧世代を観察すれば明白である。だって僕たちはそんな事しない。

7月2日

フェイク

 バイト終了後しばらくお喋り。ちょっとだけシンデレラ残酷バージョンについて。アッチの人は火あぶりにしようが釜茹でにしようが別に残酷だとは思わないらしい、とかホントかそれは?誰に聞いたの?などぺっちゃらくっちゃら。そのうち日本にも残酷な話はあるじゃないってことに。ナニよ?権狐。あれは感動の物語だろうが。じゃー、カチカチ山。人間がヒデー目にあうのはないのか?等とケンケンがくがく。

んじゃ、姥捨て山はどーよ?ってことに。それはいいカモなんてまとまりかけたところで、でもアレってその後野生化してヤマンバになるでしょ、と僕が主張。そーなのか?とすれば姥捨て山はヤマンバの一大生息地ってことになる。んじゃ、捨てるか殺られるかだなってことに。ナニかを得るためにはナニかを捨てねばならないがそれも楽じゃないってお話。

 帰る前にチコっと友人のビートを運転さしてもらう。ビートは好きな車♪しかし、シフトレバーの位置が自分の位置と比べて相対的に高い位置にあり、慣れないと運転ムズカシそう。オープンになってなかったので後方の視野も確保できずチトこわい。そんなこんなで結局自分の車に戻って出発。

 信号待ちをしている時に隣の車が発進したのでつられてちょっと前進。良く見ると信号はマッカッカ。他にも数台つられている。その車はすぐに青に変わると思ったのか、スス〜と全身。結局交差点を渡りきってもまだ信号は赤。何故かそこで停止。もう十分信号無視なのだからそのまま行っちゃえばいいのにネ。

 フェイクにやられっぱなしでは悔しいので復讐を試みる。次の信号ではまた並んで停止。先手必勝。信号の変わりかけでもなんでも無いタイミングで、運転してるオバサンの視界に僕の車が入っていることを確認して 50 cm ほど前進。パッキューン。隣の車はアッサリ 5 m ほど前進。カンタン過ぎ。ヲィヲィまずいよ、横から車がきちゃう。おばさん屈辱の後退。完全勝利♪だけど危ないから今度からちゃんと信号見てネ。

 論文だいたい終わった。後は figure caption だけね♪昨日の北大おぢさんネタのせいで被害者のページの掲示板が北大おぢさん被害者の会掲示板になりかけてるぅ。強く生きよ。

7月1日

大学の怪談

 大抵の学校には階段があるものであり、それは夜中の 2 時くらいに 12 段しかないはずが 13 段目が出現する等のお茶目な性質を持っていたりする。そしてその手の話しは 7 つと相場が決まっている。しかし、大学ではこのような話しを耳にしたことが無い。それはやはり、夜中でも普通に人がいる、研究室によっては夜中の方が午前中よりも人口が多いといった特殊な性質によるものだろう。

 うちの大学の場合、毎年雪解けと共に原生林から身元不明の死体が発見されたりするが、これもほぼ日常と化しているため別に誰の恐怖も誘わない。従って幽霊話なども囁かれ ないわけである。

 さて、最も怪談と呼ぶにふさわしい噂を一つ挙げろと言われた場合、僕は迷わず

北大・ホモ・おやぢ

を想起するだろう。彼についてホモとの遭遇の多い某知り合いはこのように語っていた。
  • 男にしか声をかけない。 ← 当然
  • 「農学部はどこですか?」が決り文句。
  • たまには「ポプラ並木はどこですか?」と言ってみたりもする。
  • 必ず、札幌初日という設定である。
  • 良く分からないうちに飲みにつれていかれる。
  • 気前が良い。
  • まだ、襲われたという人はいない(黙っているだけカモ)。
さて、その遭遇の多い知り合いであるが、彼も当然声をかけられたことがある。初回は理学部前で。今日札幌来たところなんですよぉ、農学部がどこにあるか教えてもらえませんか?工夫のない男である。彼は忙しかったため農学部までの道を教え(理学部の隣)追いすがる男を振り切ってバイトへと向かった。そして次の日。駅で地下鉄を待つ彼によろよろと寄りかかってくる者がいた。明らかに昨日の男である。その男は解けた靴紐を結びなおしながら彼に言った。さっき札幌に着いたところなんですよ。北大を案内してもらませんか?不思議な話しだ。昨日、札幌に来たと言っていた男が今度はさっき着いたと主張するのである。要するに、好みのタイプに声をかけまくってるだけで、顔なんざ覚えちゃいないのである。

 時間はぐっと流れて昨日の話し。22:00 過ぎに突然携帯が鳴り出した。とっくに帰ったはずの後輩モリトモの名が表示されている。珍しいこともあるもんじゃのと思って取る。「サイトーに電話しても繋がらないから」とか言っている。サイトーというのは彼と同じ学年の後輩君だ。ナンだか一緒に飲む人を探しているらしい。ナンかあったの?と訊いてみる。

「大学の中で変なオジサンに農学部どこですか?って言われて良く分からない間に札幌グラ○ドホテルのバーにつれてこられて飲んでるんだよね。」と言っている。

あなる・くらいしす

である。流石にこの状態を放っておくほど僕は鬼ではない。彼が今どんな立場にあるのか教えてあげた。研究室の他のメンバーにも聞こえるくらい大きな声で。

「その人さ、間違い無く有名なホモ・おやぢだよ。」
「えぇ〜!!えぇ〜!!えぇ〜!!えぇ〜!!えぇ〜!!」

彼のショックのほどが良く分かる声が携帯からもれる。さうではないか?と、もともと疑いを持ってはいたらしい。だったらついて行かなきゃいいいのにネ。で、そのオヤヂのリクエストにより一緒にお酒を飲む男性を探しているらしい。モチロン僕はごめんなさいだ。すぐそばにサイトーがいたのでそのまま携帯を手渡す。

 しかし、サイトーも全然助ける気は無いらしい。

「ワイン飲んでるんだったらコルクを黄門様に詰めておけば♪」

等と悪魔のようなアドバイス。貞操帯の代りらしい。電話の切り際にはみんなでがんばってネの大合唱。他人の不幸は何時だって蜜の味なのだ、彼らにとっては。そのあとしばらく、いやぁモリトモも遂に大人だね。見事なモテっぷりであるなど、研究室でわいわいお喋り。明日、彼にかける第一声は決まっている。フタリで飲むモーニング珈琲はうまかった?である。

 そんな事をしている間に何故かモリトモ帰還。はぁはぁ言っているが着衣の乱れもなし。どうやら上手に逃げてきたらしい。そんで、そのまま明日まで顔を出さないと何を言われるか分かったもんじゃないので取るものも取りあえず研究室に来たらしい。う〜ん。

 実はそのおやぢ、カラオケでおぢさんの知っている曲を歌えたら一曲につき 1 万円払うよゲヘゲヘとか、新聞記者やってるから校正のバイト紹介してあげるよゲヘゲヘとか、1 ヶ月に 1 回一緒に飲んでくれれば毎月 2 万円払うよゲヘゲヘ等、あらゆる手で後輩君を繋ぎとめようとしたらしい。しかし、後輩君はしつこいは嫌いなのだ。しかも、仕事の内容を尋ねると、明日から札幌支社に勤務なのでよくわかんなぁぁいとか抜かしたらしい。アヤシスギ。で、別れ際の握手だけは断りきれずにガッシリ握り合ってから帰ってきたそうだ。男の友情である。

 そゆことなんで、理学部近辺の男性は注意するように。傘を持たずに雨の中寂しそうにたたずみ、傘を持っている男の学生に声をかけるという手もしばしば使うらしいので、こんな雨の日は要注意っす。被害者の視点で書かれた手記はこちら(99年6月30日).


モドル