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10月14日 大学改革情報ネットワーク
[he-forum 234(10月14日)] 臨時九州地区国立大学学長会議要望書
佐賀大学教職員組合 委員長富田より。
10月4日、九州地区国立大学学長会議が長崎にて開かれ、文部省との質疑が
交わされました。その内容は別途報告することとし、文部省退席後に学長間で
合意された国大協宛の要望書を紹介します。
国立大学協会 平成11年10月8日
会長 蓮実重彦 殿
臨時九州地区国立大学学長会議
要望書
臨時九州地区国立大学学長会議を10月4日(月)、長崎大学において開催致
しました。議題は「国立大学の独立行政法人化について」で文部省高等局遠藤
純一郎審議官、合田隆史大学課長、杉野剛大学改革室長を迎えて意見交換を行
いました。会議の内容については別途報告致しますが、総意をもって下記の点
を取り急ぎ要望することになりました。高等教育制度の基本の変更など、その
重要性に鑑み、理事会において是非御検討頂き、御採択下さいますようお願い
申し上げます。
記
1,現在、国立大学は歴史上、極めて重要な転換点に立っております。そして
国立大学としての存続の意義が問われ、新しい設置形態のあり方を検討して
います。このような状況下において国立大学は、総体として、存在の意義、
貢献度、改革の現状などを具体的に国民に分かりやすく広報する必要がある
ものと考えます。国立大学協会・第一常置委員会で早急かつ繰り返し広報を
行って下さいますよう要望します。第一常置委員会が対応不可能であれば、
広報委員会(仮称)を設け直ちに対応して頂くよう要望します。
2,国立大学の独立行政法人化問題については、多くの問題を含む設置形態の
変革であることから、21世紀における我が国の教育研究のあるべき姿を含
めて、文部省、国会議員(政府与党関係者など)及び国立大学協会が相互に
協議する場を持たれるよう要望致します。
3,なお、文部省が万が一独立行政法人化を国立大学へ提示する場合を想定し
て先に第一常置委員会でまとめられました「国立大学と独立行政法人化」
(中間報告)についてもさらに検討を進められますよう要望します。
以上
世話役 長崎大学
学長 池田高良
Asao Habe