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Date: Fri, 19 Dec 97 10:04:30 +0900 From: habeSubject: [view 00061] Fwd: [reform:827] 大学施設のバリアフリー化(身障者対策)につい To: view@phys.hokudai.ac.jp (view ML) , Message-Id: <9712190104.AA14907@astro1.sci.hokudai.ac.jp> Posted: Fri, 19 Dec 97 10:08:55 +0900 X-Mail-Count: 00061 Subject: [reform:827] 大学施設のバリアフリー化 (身障者対策)について Sent: 97.12.18 5:01 PM Received: 97.12.18 5:17 PM From: Teruo Murata, tmurata@cc.hirosaki-u.ac.jp Reply-To: Reform@ed.niigata-u.ac.jp To: Daigaku Kaikaku Joho ML, Reform@ed.niigata-u.ac.jp 村田輝夫@弘前大学人文学部です。広い意味での大学改革に関連すると考え、皆様 のお 知恵を拝借したいと存じます。やや長文となったことをお許しください。 当学部には、「身障者学生」が5年前に入学しましたが、施設面では特に対策が講 じら れないまま推移して、現在休学中です。休学の原因がどの程度施設面に関係するか につ いては不明です。来年度も、1名ですが身障者の受験が予定されており、合格して 入学 すれば複数の「身障者学生」を抱えることになります。なお、ここでいう「身障者 学生 」とは試験時間・記入方法などに関して特別の受験方法によって入学した学生とい う意 味で使用しております。健常者と同じ方法で受験し、入学した身障者の学生もいる はず ですが、残念ながらその数を把握しておりません。 私自身も軽度の障害があり、和式トイレを使用することができません。たまたま、 研究 室に一番近いトイレに当学部の建物では唯一洋式便器が1つだけあったので不自由 はし ておりませんが、体調によっては階段の昇降が苦痛であることもありました。 今春、重度(1種2級)の障害を持つ同僚が赴任してきました。歩行は一応可能で すが (両下肢とも義足)、エレベーターがないため階段の昇降には危険をともないます 。な にしろ当地は寒冷地ですので、冬期には積雪も多く、道路が凍結し、大変危険な状 態に なります。アイスバーン状態での道路では、地元津軽の人でも転倒することが珍し くあ りません。そのような状態では、少なくとも学内においては職員の安全を確保する こと は大学として重要な責務であり、弘前大学職員組合でもこの問題を重視して、学長 交渉 の議題として取り上げることを決めました。 当大学は、本年度後期に、理系2学部を母体にして、新学部を2つ設置して、教養 部を 廃止しました。当学部も来年度より改組され、学部名こそ同じですが、従来の2学 科制 から、学科を廃止して課程制に移行する予定です。このような激動の時期において は、 処理すべき事務量が大幅に増えることはやむを得ないと思いますが、少数の身障者 学生 ・教職員の問題などが後景に押しやられるのではないかと危惧しています。 官庁施設のバリアフリー化については、平成6年制定の「高齢者、身体障害者等が 円滑 に利用できる特定建築物の促進に関する法律」(ハートビル法)に基づいて、新築 の際 のバリアフリー化や既存建物の改修等の実施を図るというのが政府の政策であると 理解 しております。(総理府編『障害者白書平成8年版』203頁以下参照)。しかし 、現 実には、予算の問題もあり簡単には解決しません。当大学では今年の11月に附属 図書 館に車椅子用の入館出入口、トイレが設置されました(「学内共通管理経費」とい う費 目から50万円余を支出)。市の広報等にも案内が掲載しされ、広く市民からの利 用も 可能となりました。他方、校舎についてはバリアフリー化の改修はまだなされてお りま せん。要は、やる気の問題だといってしまうといいすぎでしょうか。 そこで、皆様へのお尋ねですが、大学の既存の施設(校舎など)について、バリア フリ ー化の改修を行った例があれば、具体的にお教えください。また、その際に予算の 手当 てをどのようにしておこなったかも可能であればお教えください。 ***************************************** 弘前大学人文学部経済学科民法研究室 村田輝夫(Teruo Murata) 〒036 青森県弘前市文京町1番地 tel&fax 0172-39-3279(ダイヤルイン) E-mail:tmurata@cc.hirosaki-u.ac.jp ***************************************** ----------------------------------------------------------- Asao Habe Division of Physics, School of Science, Hokkaido University, Sapporo, JAPAN TEL 81-11-706-2693 FAX 81-11-727-3498