2009年度 第39回 天文天体物理若手夏の学校

星間現象分科会

〜星間現象の最前線〜

星間空間には原子ガス、分子ガス、ダスト、電離ガス、高温プラズマなど様々な種類と状態の物質が存在している。 これらの物質は電磁場と重力場に介在し、輻射、対流、乱流などの多様な物理過程のなかで、星生成や超新星爆発といった多彩・壮大な星間現象を展開している。 ところで、これらの複雑な現象にはまだまだ理解されていない部分が多く残っている。

星間現象の解明には、現在、銀河系内を中心に電波、赤外線からX線、ガンマ線にいたる幅広いエネルギーの電磁波による観測研究が行われている。 また、星間物質の物理的、化学的な性質とその進化を予測するため、数値計算やシミュレーションなどによる理論研究も活発に行われている。

このように星間現象は観測と理論の両面から研究がなされているActiveな分野であり、その現状を知ることが今後における天文学全般の研究には欠かせない。 本分科会は、今第一線で活躍している研究者を招待し、最新の星間現象の研究成果が紹介される。 また、皆が知識と人脈の交流の場として大いに役立てられることを期待する。

Suzaku 6.4keV

日時

7月29日(水) 15:00-18:00

7月30日(木) 10:30-12:30

一般講演のご案内

招待講演

川邊良平さん  国立天文台

7月29日(水) 17:15〜

「ミリ波サブミリ波による遠方銀河探査と宇宙星形成研究」

山口弘悦さん  理化学研究所

7月30日(木) 10:30〜

「X線衛星を用いた超新星残骸観測の最前線」

井上剛志さん   国立天文台

7月30日(木) 11:50〜

「星間媒質の非線形ダイナミクス:相転移、乱流から磁場増幅まで」

座長

劉 周強   京都大学宇宙線

満野 陽介  大阪大学宇宙進化グループ

原 知彰   名古屋大学A研

竹腰 達哉  北海道大学

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webmaster Page update: 8 June 2009