「なまあし」

 先週の土曜日23:00頃のことである。その時僕は携帯電話で友達と話をしていた。研究室にはまだ他の人が残っていたので迷惑になるといけないと思い、僕は廊下で電話していた。そこはエレベーターの前だった。余談だがこの建物(11階建て)は予算をけちって本来2台は必要なエレベーターが1台しかなく、しかもそれは電気代の節約のため非常に遅いエレベーターですこぶる評判が悪い。

最近は調子が悪いらしく僕のいる階(9階)でかってにドアが開いたり、いつまでも閉じなかったりする。あんまりだ。

 で、その電話中、10階から降りてきたエレベーターが、また勝手にドアを開けた。

中には、男性が一人乗っていた。

その男は上半身は股下くらいまでの丈のダウンジャケットを着 ていた。札幌の冬は厳しいのでダウンコートは手放せない。それはいい。しかし、そのダウンジャケットの下から伸びているものは紛れも無く

「なまあし with すねげぼーぼー」

であった。 向こうも予想外のことで驚いたらしい。”はずかしい”と”しまったぁ!”を足して2で割り忘れたような表情であわてて「閉」のボタンを押していた。しかし、前述したような理由によりこのエレベーター反応は極めて鈍い。

 そのまま、僕は驚きと理不尽にも妙なものを見せられてしまった怒りのため固まってしまい、目が離せずに観察していると、どうもこの男は小脇にズボンを抱えているようだ。 当然電話中であるにもかかわらずこの間僕は無言である。固まっているのだ。

 何してんの?このくそ寒いのに・・等と考えながらよく顔を見るとなんと・・
 

別の研究室の先生だったのだぁぁぁ!

 その後、ドアが閉まってそのエレベータは1階へ降りていった。気になって階表示を見ていたが途中はノンストップだった・・・。土曜の夜中でも他学科の人は結構途中で乗ってくる。幸いそういうことはなかったようだが・・・
何らかの事情があってなまあしだったのだとしても勇気凛々である。
それとも単に変態なんでしょうか?ねぇ? 先生。

 僕はというと・・・動揺して会話にならなくなったので「もう帰る」等と適当なことを言って電話を慌てて切ってしまった。

 今日、学校のトイレでその先生が個室の方へ入って行くところを見かけた。僕の頭には彼のズボンをおろした姿がリアルに浮かんだ。どーしてくれるんでしょー!悪夢に出てきそうだ。


モドル

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