「進化論」

 ここしばらく人間の進化は止まっているらしい。しばらくってどれくらい?って突っ込みは忘れてしまったので却下。つか知ってたら教えて。以前は1世代ごとに脳の質量が数パーセント増加していたらしいのだ。んで、今は増えてないと。しかし本当にそれだけのことで人類の進化は止まったと考えて良いのだろうか?

 例えば犬である。犬の散歩をしたことがある方ならご存知のことと思うが彼らはマーキングをする。電柱にシーとね。他の動物も似たり寄ったりである。しかし人間がマーキングをするだろうか?少なくとも僕はしない。

 問題はうちの教授と助教授である。まず、教授であるが彼は頻繁に、カレーを食べたスプーンを洗わずにゼミ室の机の上に放置したりする。洗ってない弁当箱が何日間も放置されている事もある。ああ、それはマーキングだね。さらにあちこちの椅子の背もたれには彼が首に回していたタオルがそれとなく掛けてあるのだ。マーキングである。新聞や論文を捲る際には1ページ1ページに丹念に唾液を付着させる。分かったよ教授、ここはあんたの縄張りさ。だからやめてネ。

 助教授の方はもう少し控えめである。トイレに行った後、決して洗わない手でぺたぺたとあちこちを触る事によりマーキングをしていると思われる。しかし、ある意味こちらの方がたちが悪い。犬並みの鼻を持たぬわれわれにはどこがマーキングされているのかわからないのだ。嗚呼、どちらの縄張りかはお二人で話し合って決めてくらさい。

 もうお分かりいただけたと思う。人類は今もなお進化を続けているのだ。それはマーキングを行う旧世代を観察すれば明白である。だって僕たちはそんな事しない。


モドル

このページに関する質問はokamoto@astro1.sci.hokudai.ac.jp まで