「キタのクニから '99 〜旅立ち〜 」

その2:不安

7月23日

 午前 8:00 頃目覚める。しかし特にするコトはナイ。食料はカップラーメンがあと一つあるだけ。これでなんとか 19:00 過ぎまではもたせなければならない。

 じっとしていてもヒマなのでウロウロ。そうこうしている間に後輩くんに「ちきうの歩き方〜バリインドネシア〜」を渡される。そう、クアラに一泊してすぐにバリへ飛ぶのだから予習の必要がアル。

 宿泊は安宿の集中するクタにする予定。読み進むと、

  • クタ・レギャンはビーチが汚い♪
  • スリとモノウリが多い。
  • コノ本に寄せられた苦情の 90 % がクタ・レギャン地区でのトラブル♪
  • 必ず両替をごまかす。

とナカナカ人を不安にさせてくれる。バリって日本人がいっぱい行ってるからモット治安がいいと思っていたのに。どうやらカモが多いからより治安が悪いということらしい。

 さらに読み進むと、デンパサール空港での入(出)国審査の時も日本人は別室に連れて行かれて賄賂を要求されることがあるとか書かれている。いやん、役人が腐っているのね。でも我々は貧乏そうなので大丈夫カモ。

 ぼへぇとしていると後輩くん、「ねーコレ」と本を差し出してくる。なんじゃ?ソコにはインドネシア入国に必要なものとしてパスポートなどの他に、出国用の航空券と書かれている。げっ!持ってナイぞそんなもの。なにしろスマトラ島西部の町メダンからフェリーでペナン島へ抜ける予定なのだ。

 結局イロイロ調べて、出国用の航空券を買うのに十分な現金またはトラベラーズチェックがあれば良いということらしいとの情報を得る。しかし、これで入国審査で突っ込まれる材料が出来てしまったコトは確かなようだ。どきどき。

 うだうだしていると下船時刻。はぅん、ハラヘリ。当面の問題でアル RX-7 さんのところへみなでどやどや、じゃんけんぽん。勝ったので助手席♪

 さてエンジンはかかるかな?すだたくがエイヤ!とキーを回す。ぶるるん♪お!なんとかかるではないか。しかし、回転が不規則でアイドリングなのにアクセルを踏んでいないとイマにもエンジンは停止しそうである。ボロ車。

 兎に角ゴハンゴハンと車を出す。しかし走っても走ってもラーメンやばかり。茨城ってなんもナイのね。「ここって一応関東なんだよね?北関東」と、誰にともなく疑問を口にすると後輩ドモが「イイエ!南東北デス」と教えてクレた。また一つかしこくなっちゃった。

 コイケサンにつぐ、ラーメン好きとして知られるドライバーすだたく@らーめんや勤務も「流石にラーメンは食べたくないなぁ」と言ってラーメン屋以外の店を探すが行けども行けどもラーメン屋ばかり。

 きょんすけも「うまれてこの方こんなにファミレスに入りたいと思ったのは初めてなのになんでないんだぁ〜」と文句たらたら。

 21:00 過ぎ、ようやく一軒のファミレスを発見。中華みたいだがまぁいいや。駐車場に車を止める。エンジンはかけたまま。環境に厳しい我々。だって一度止めたら二度と回らないかもしれないエンジン。

 店に入って注文。あ〜店員の教育がなってないよ。しょうがないか、南東北だもんね。それはともかくすだたくの注文に一同愕然。「タンタンメン」だったのだ。流石にラーメンは…と言っていたくせに。

 食事を済ませて南下。千葉駅を目指す。迷いもせずに到着。もう 23:00 近い。ここできょんすけとすだたくとクサレ RX-7 とサイナラ。後輩くんとともにカプセルホテルへ。

 カプセルホテルに着くと何故か演歌が流れている。場末のムウド。いやん。見渡して後輩くんがカプセルホテルの中でも最低レベルです、と。カプセルホテルバージンの僕には分からんが。

 お風呂に入って 1:00 頃眠る。明日は 5:00 起き。



モドル         次へ

このページに関する質問は tatary@astro1.sci.hokudai.ac.jp まで