講演会のお知らせ
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ご案内

11m電波望遠鏡 着工記念講演会

 
■講演 小平桂一 前国立天文台台長
   「大望遠鏡『すばる』が探る宇宙
    〜 21世紀の天文学と大学に期待される役割 〜」

■講演 笹尾哲夫 国立天文台教授VERA計画室室長
   「北大苫小牧電波望遠鏡と日本の宇宙観測
    〜 日本の電波天文学の発展に向けて 〜」

学術交流会館までの地図

日時 2001年3月14日(水)、午後3時00分より
場所 北海道大学 学術交流会館 大講堂
   札幌市北区北8条西5丁目、JR札幌駅北口より徒歩10分

■講演会の模様がネットワークでライブ中継されます。詳しくはHINES放送の利用のページで。

講演会ポスター

 このたび、口径11メートルの電波望遠鏡が北海道大学に設置されることになりました。この望遠鏡は、総務省通信総合研究所三浦観測局から移管されたもので、北海道大学教育研究設備充実費の援助をいただき、北海道大学理学研究科と国立天文台との共同事業として、平成12度と13年度の二ヵ年にわたって建設中です。
 設置場所は苫小牧演習林内で、この二月に搬入、組み立てに着工しました。今後、鏡面の調整・配線等の整備を経て、今年の夏の観測開始に向け作業が進められています。
 この望遠鏡は、1996年から5ヵ年間、首都圏広域地殻変動観測計画で使用されて来たもので、20ギガヘルツ以上の高周波での観測に耐える面精度のものとしては、現在、わが国では第三番目に位置するものです。完成後は、単一鏡として、また、国立天文台野辺山宇宙電波観測所の45メートル鏡などと共同で長距離基線電波干渉計(VLBI)として観測に使われる予定です。
 今回の講演会は、北海道大学として初めて大型の宇宙観測機器を持つにあたり、わが国および世界の宇宙理工学の現状と今後の発展方向を紹介し、移設される電波望遠鏡がわが国の電波天文学の発展にどのように貢献できるかについて広くご理解をいただくために企画いたしました。
 講師の小平桂一氏は、昨年まで国立天文台台長として、ハワイ島マウナケア山頂に建造された単一鏡として世界最高の『すばる』望遠鏡の実現に尽力をされてきました。『すばる』望遠鏡で得た最新の成果を紹介していただくとともに、今後の宇宙科学の展開への見通し、北海道大学としてどのように参画していけるか等についての提言をお願いしました。また、笹尾哲夫氏には世界をリードしているわが国の電波天文学の現状と今後の発展について紹介し、北大へ移設された電波望遠鏡でどのような貢献が可能であるかについての助言をいただきたいと考えています。
 是非、ご出席いただけるようお願いします。
 わが国の自然科学の分野では、ビッグ・サイエンスが急速な発展を遂げ、大きな比重を占めるようになり、世界的にも注目されるようになってきました。宇宙理工学はわが国のビッグ・サイエンスの重要な柱の一つと考えられています。しかしながら、北海道大学にはこれらのビッグ・サイエンス分野を担う中核的な研究組織はありません。
 現在、北海道大学では、私たち宇宙理工学の分野の研究者はいくつかの部局に分散して活動しています。今回の電波望遠鏡の移設を契機に、学内の研究教育体制を整備して、宇宙理工学の分野で、北海道大学として特色ある研究・教育活動をできる場を創りたいと考えています。あわせて、ビッグ・サイエンスの分野でも重要な役割を担っていくための第一歩となればと思っています。この講演会を契機として、私たちの活動にご理解を賜りますようお願い申し上げます。

敬具

2001年3月

北海道大学宇宙理工学プロジェクト研究グループ
理学研究科物理学専攻 藤本正行・加藤幾芳・兼古昇・羽部朝男
理学研究科地球惑星科学専攻 小笹隆司・渡部重十・橋元明彦・倉本圭
工学研究科量子物理工学専攻 馬場直志・石垣剛
低温科学研究所低温基礎科学部門 香内 晃
(問い合わせ先、藤本正行 電話706−3562)